【新人目線】福祉型児童入所施設で初めて食事介助をした日の話
福祉型入所施設で働き始めたばかりの新人さんが最初にぶつかる壁の一つに「食事介助」があります。
誤嚥の心配、子どものペースに合わせる難しさ、正しい姿勢の取り方……。
僕自身、食事介助にはとても緊張していて、「本当にできるのかな」と毎日不安でした。
この記事では、僕が勤務初日に初めて食事介助に入ったときの実体験を軸に、新人だからこそ感じた怖さや戸惑い、先輩に助けられたこと、自分なりの気づきをまとめています。
これから入所施設で働く方や、すでに食事介助と向き合っている新人さんの参考になれば嬉しいです。

初めて食事介助に入った日のこと
初めて食事介助に入ったのは勤務初日でした。
しかもいきなり昼食の場面で、「大丈夫かな…」「誤嚥させたらどうしよう」という不安で胸がいっぱいでした。
担当したのは高校3年生の利用者さんで、しっかり食べてくれるタイプではあるものの、僕には全てが初めてで、誤嚥しないか、ペースが遅すぎないか心配で手が震えていました。
「自分にできるのか」「間違えたら危ないのでは」と思いながらのスタートでした。
いちばん怖かったのは「誤嚥」
食事介助で一番怖かったことは、やっぱり誤嚥でした。
特に、利用者さんが少しむせた瞬間はどうしたらいいか分からず、手が止まってしまいました。
「今のは大丈夫なのか?」「食べ物が変な所に入ったのでは?」と焦りが止まりませんでした。
今思うと、新人のうちは“怖がることは大切”なんだと思います。
怖いからこそ、慎重に、丁寧に、ゆっくり接することができるからです。
戸惑ったのは「食べるペースがわからない」こと
初めての食事介助で、特に戸惑ったのはペースのつかみ方でした。
- これくらいのペースで口に運んでいいのか?
- 飲み込めているかどうかの判断が難しい
- スプーンをどこまで入れるべきか分からない
実際、ペースが合わずに利用者さんが食べにくそうにしていた場面もあり、申し訳ない気持ちになりました。
「飲み込めているのか」「まだ口に残っているのか」が分からないのは、初日ならではの悩みだと思います。
先輩の一言で肩の力が抜けた
緊張しながら介助していると、後ろで見守っていた先輩が優しく声をかけてくれました。
「ゆっくり時間かけたらいいよ」
この一言で、緊張していた体の力がストンと抜けました。
「早くしなきゃ」と焦るほど、ペースが合わずに逆に食べにくくなることもある。
ゆっくりでいいんだ、と教えてくれた先輩の言葉は、今でも支えになっています。
子どもの反応:嫌がらず、パクパク食べてくれた
その日の利用者さんは、食事自体を嫌がることはなく、むしろパクパク食べてくれました。
途中で少しむせる場面はありましたが、僕の介助を拒否することはなく、落ち着いて受け入れてくれました。
その反応だけでも、僕の不安はかなり軽くなりました。
「嫌がられたらどうしよう」「怖がられたらどうしよう」という心配があったので、穏やかに受け入れてもらえたことは、大きな安心材料でした。
自分なりに工夫したこと
初めての中でも、僕なりに次のような工夫をしてみました。
- スプーンを浅めに入れる角度を意識した
- 飲み込むまで待つ時間をつくった
- 利用者さんのペースに合わせるよう調整した
特に「スプーンの入れ方」を工夫すると、少し食べやすそうな表情が見えて、僕自身も落ち着いて介助ができるようになりました。
小さな成長を感じた瞬間
食事が終わったあと、先輩がこう言ってくれました。
「初めてにしては上手だったよ」
その一言だけで、一気に自信がつきました。
「次も頑張ってみよう」と思えるようになった瞬間でした。
新人のころは、こうした“小さな成功体験”の積み重ねがとても大切だと思います。
これから食事介助に入る新人さんへ
食事介助は、命に関わる場面だからこそ誤嚥が怖くて当たり前です。
でもその「怖い」という気持ちは、子どもを大切に思っている証拠でもあります。
焦らず、一人ひとりのペースを覚えながら、分からないことは何でも先輩に聞いてください。
介助は一人で抱えるものではなく、チームで子どもを守るものです。
ゆっくりでいい。
少しずつ慣れていけば、必ずできるようになります。
あなたの優しさは、必ず子どもに伝わります。安心して、一歩ずつ進んでください。

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