【新人目線】アシスタントワーカーとして看護師と連携して気づいたこと
僕がアシスタントワーカーとして働き始めたのは11月。配属先は、医療ケアを受けながら子どもたちが生活する医療型児童入所施設でした。雰囲気は病院に近く、日常の生活支援と医療的ケアが同時に行われる独特の環境です。
働き始めてしばらくは施設全体の流れを覚えることで精一杯でしたが、看護師さんとの本格的な連携が始まったのは2週間後のことでした。最初の連携は排泄場面でのおむつ交換。医療的な視点も必要になる場面だったので、僕はかなり緊張していました。
とはいえ、看護師さんはとても丁寧に教えてくれて、緊張しながらも「この人なら安心して聞ける」と感じられました。
戸惑ったのは“専門用語”の多さ
看護師さんと連携を始めてすぐに戸惑ったのは、専門用語が多いことでした。
「陰部洗浄しておいてね」
「発赤あるから観察続けよう」
「次は体位ドレナージになるかも」
当たり前のように使われる言葉が、僕にとっては初めて聞くものばかり。意味が分からず、理解が追いつかない瞬間が何度もありました。
「分からなかったらどうしよう」「聞いたら迷惑かな」と不安になってしまい、頭が真っ白になることもありました。
いちばん怖かったのは“報告”だった
新人として一番怖かったのは、実は看護師さんへの報告でした。
「間違ったことを言ったらどうしよう」
「判断が間違っていたら怒られるのでは」
そんな不安があって、声をかけるタイミングも難しく感じていました。
特に排泄場面で皮膚の状態を報告するときはプレッシャーが強く、「赤いと言っていいのか」「どこまで伝えるべきか」迷うことが多かったです。
しかし、そんな僕に看護師さんは優しく声をかけてくれました。
「何でも聞いていいからね。分からないまま進めるほうが危ないから。」
この言葉を聞いたとき、緊張がふっと軽くなりました。“新人だからこそ相談していいんだ”と初めて安心できた瞬間でした。
教えてもらった知識が、次の支援に生きた
排泄支援のとき、看護師さんが肌の状態や清拭の仕方を丁寧に教えてくれました。その後、同じ支援を自分が担当したとき、
「あ、前に教えてもらったやり方だ」
と自然に手が動き、以前より落ち着いて介助することができました。
そのとき僕は初めて、「教えてもらったことが自分の中に残っている」と実感しました。
看護師さんも「いい感じにできてるよ」と言ってくれて、連携が少しずつ形になってきた手応えがありました。
僕なりに意識していること
- 分からないことは絶対に自分で判断しない
- 安全を最優先にする
この2つは、どんな場面でも自分の中で大切にしている軸です。
医療型の施設では、小さな判断ミスが大きな事故につながる可能性があります。だからこそ、迷ったらすぐに確認する。危険を感じたらすぐ止まる。それが新人の僕にできる最大の役割だと感じています。
成長を感じたのは、専門用語が少し理解できたとき
ある日、看護師さんがいつものように専門的な言葉を使って説明してくれたのですが、その内容が前よりすっと理解できていることに気づきました。
看護師さんも、
「前より理解できてるね、すごいよ」
と言ってくれて、その瞬間、“少しだけ成長できたんだ”と実感しました。
初めはまったく分からなかった言葉が、少しずつ理解できるようになっていく——それは新人にとってとても大きな励みになります。
これからアシスタントワーカーとして働く新人さんへ
看護師さんとの連携は、最初はどうしても怖いものです。専門用語、報告、判断の迷い…。
でも、安心してください。
新人は分からなくて当たり前。
聞くことは悪いことじゃない。
安全第一で進めれば、必ず成長できます。
アシスタントワーカーの仕事は、決して一人で抱えるものではありません。看護師さんとも支援スタッフとも、一緒に子どもたちを守るチームです。
焦らず、少しずつ、あなたのペースで進めてください。
きっと大丈夫です。

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