【新人目線】足がクロスする子のおむつ交換に入って気づいたこと
僕がその子のおむつ交換に初めて入ったのは、今から2週間前のことでした。
その子は足がクロスしてしまう特徴があり、最初に見たとき「どうやるんやろ」と思い、不安が大きかったのを覚えています。
福祉の仕事を始めたばかりの僕にとっては、これまでの人生では見たことのない身体の使い方をする子との関わりで、頭の中が真っ白になりそうでした。
でも一方で、「この子が安心して過ごせるようにしたい」という気持ちも強く、緊張とやる気が入り混じった不思議な気持ちだったのを覚えています。
現場に立つことで初めて感じる空気、周りのスタッフの動き、そして子どもたちの表情。すべてが新鮮で、同時に責任の重さも感じました。
足がクロスする子のおむつ交換はとても難しい
実際におむつ交換をしてみると、特におむつをつける場面が難しく感じました。
足がクロスしたり、ピンと伸びたりするので、思うようにおむつを通せません。
新人の僕にとっては戸惑いだらけで「どう動けばいいのか」がすぐに分かりませんでした。
さらに、足がクロスしてしまう原因はその子の身体の特性で、筋緊張の強さや動かしにくさなどが関係していることも後から知りました。
「ただ動かしにくい」ではなく、子ども本人にとっても負担が大きい体勢だと理解すると、こちらの手の添え方、声のかけ方が大きく変わってきます。
その日の体調によっても足の動きは変わり、昨日は少し動かしやすかったのに今日は全然伸びない、そんな日もあります。
「同じ子でも毎回違う」ということを知ったのは、この現場に立って学んだ大切な気づきのひとつです。
おむつ交換は“作業”ではなく、“関わり”。
その感覚を持つことの大切さを、この子から教えてもらいました。
先輩に教えてもらったコツ
そんな中、先輩が教えてくれたのは次の2つでした。
- 足を立てた状態でおむつをつける
- 足はゆっくり曲げる
そして先輩は、僕にこう声をかけてくれました。
難しいから、何回も実践して覚えていったらいいよ。
この言葉で、本当に心が軽くなりました。
「今できなくても大丈夫」「すぐに完璧じゃなくていい」
そう言ってもらえたようで、次から挑戦する勇気につながりました。
先輩は決して急かさず、一つひとつの動きに意味を持たせて説明してくれます。
「ここでゆっくり足を曲げないと、筋緊張が強くなって余計に辛くなるよ」
「この角度だと痛みが出やすいから、少し支え方を変えてみようか」
など、ただの手順ではなく、“その子の身体に合わせた動き” を教えてくれます。
こうした声かけを隣で聞いているだけでも、「この仕事は“優しさ”と“根拠”の両方が大事なんだ」と気づくことができました。
自分なりに意識した工夫
僕が意識したのは、しっかりおむつをつけることと、曲がっている足をできる範囲で伸ばして整えることでした。
何度かやっていくうちに、「あ、少し分かってきたかもしれない」と思える瞬間が増えていきました。
最初は必死で“形にする”ことだけを考えていましたが、慣れてくると少し余裕が生まれ、子どもの表情や呼吸の変化にも気づけるようになりました。
「今は足の緊張が強いな」「今日は比較的リラックスしているかも」
そんな小さな違いが、次の動きの判断材料になります。
また、足を伸ばすときも無理に力をかけるのではなく、子どもの身体が“ついてくる方向”を探しながら動かすとスムーズにいくことが多いです。
これも何度か失敗を重ねる中で、少しずつ掴めてきた感覚です。
成長を感じた瞬間
一番成長を感じたのは、しっかりおむつをつけられた時です。
その瞬間、心の中で「やったー」と思いました。
自分の中でひとつ壁を越えられたように感じたからです。
新人のうちは「間違ってないかな」「今の動き痛くなかったかな」と不安が尽きません。
だからこそ、小さな成功が大きな自信になります。
また、先輩から「今日よかったよ」と声をかけてもらえる日があり、その一言でモヤモヤしていた気持ちが一気に晴れることもありました。
現場で働く中で、“人の言葉が人を支える” ということも実感しています。
新人さんへ伝えたいこと
足がクロスする子のおむつ交換は、本当に難しいです。
急いで無理に動かしてしまうと、体を痛めてしまうこともありますし、骨折のリスクもあります。
だからこそ、これだけは伝えたいです。
ゆっくり、先輩に聞きながら覚えていくこと。
焦らなくて大丈夫です。
丁寧に、安全に。
その積み重ねが、必ずあなたの成長につながります。
僕自身まだ練習中ですが、確実に前へ進んでいると感じています。
同じように悩む新人さんにとって、この経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
ゆっくり、一歩ずつ進んでいきましょう。

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